ネットショップの開業方法|どんなビジネス・仕事内容か?

私は2010年に副業でネットショップの開業をしました。
2010年2月から着手して同年5月にオープンし、2013年4月まで運営をしています。

 

その時は子供服を中心に販売していましたが、ネットショップと言ってもその方法は様々です。
まず開業方法として大きく以下の2つに分かれます。

 

自社管理
仕入れ商品の管理、在庫管理、受注管理、配送管理、問い合わせなど、全ての管理・発送・その後の対応も自分で行います。

 

私は夫婦でこれら全てを行いました。

 

子供服の場合、サイズに関する問い合わせが多いので商品知識を必要としますし、それ以外にも新規顧客を増やすための集客アクション、サイト作り、メルマガ、仕入れ、これら全てを行うのでかなりの業務量になります。

 

商品によっては商品知識をそこまで必要としないものもありますが、どちらにしてもたくさんの受注が発生することが予想される場合は、一人で回すのは無理とは言いませんが、かなり困難な状況になるはずです。

 

今では笑い話しというか、妻と笑って話せる事なのですが、ネットショップが多忙になった頃の話しです。

 

私がまだ他の仕事をしながらネットショップをサポートしていましたが、私の本業が忙しくなり、ネットショップのサポートができなくなった時期がありました。その時、アパレル業界の繁忙期でもある11月頃でした。かなり注文が殺到したのですが、発送のあまりの忙しさと、それに付随して問い合わせをこなせなかった妻は、泣いていました。

 

夜、一人で声を上げて大泣きしていたのです。
嬉しい悲鳴ではありません。

 

「もう、嫌だ!!」

 

という泣き崩れ方でした。

 

その時、私は寝室でその声を聞いていたのですが、私も本業がかなり忙しい時期で、同じく肉体的にも精神的にも追い込まれている状況でした。そのため「ごめん。。助けてあげたいけどごめん。。」と、心の中で思うことしかできないくらい、私も疲労困憊の状況でした。あの時があまりにもきつかったので、その頃と比べると、今はとても幸せな生活をしていると思います。経済的な面ではなく、精神的な面でです。

外注管理
仕入れ商品の管理、在庫管理、受注管理、配送管理、問い合わせ・クレーム対応などを外注します。

 

外注費用は受ける会社によって様々ですが、これらの業務を外注できるメリットはたくさんあります。
商品知識を必要とする場合はサポートが行き届かないというデメリットもありますが。

 

ネットショップを開業してからしばらくして、注文が多くなってきた頃に外注を検討しましたが、子供服は元々単価が低いものなので、外注化すると利益率をかなり落としてしまう為に断念しました。

自社管理と外注管理の混合
問い合わせ・クレーム対応は自社で行って、その他は外注するなど、うまく切り分けて行う方法もあります。

 

それは今後もしネットショップを運営していくにあたって、その時の問題によって検討された方が良いです。

ネットショップ開業の前に必要なものと必要な環境

インターネット環境 これはご存知の通り、ネットに繋がる環境がなければほとんどの業務ができません。今はADSLよりも光が主流となっていますが、私の時はADSLだったので、スピードで少し悩まされました。

 

ただ、光に入っていれば安心という事はなく、突然のトラブルや原因不明のトラブルでインターネットが繋がらないという自体はかなり高い確率で起きます。もともと保障ができないものですし、実際に何度も起こっているからです。

 

そんな時のためにポケットWiFiや、テザリング機能が使えるスマホがあると大変便利です。

パソコン これもご存知の通り、必須のものです。ただ、どんなパソコンでもOKというわけにはいきません。

料金が安いだけで選んでしまうと、速度が遅いだけでなく、壊れやすいために、結局すぐに買い替えになるというケースが多いからです。

 

個人的には、マックの「SSDタイプ」のパソコン(現在のMacbookproやMacbookair)で、ブートキャンプという機能を利用してウィンドウズを利用するという形が最高に良い環境だと感じています。

 

しかしながらパソコン初心者の方には敷居が高いので、とりあえずとして、日本製のパソコンをオススメします。

 

韓国製品はスペックが比較的高めで安かったりするのですが、壊れやすいものも存在します。ネットショップの開業をしたら、お客さんは待ってくれません。
そのため、パソコンは壊れにくくてスペックが高いものが理想です。

 

現在の理想のスペックとしては以下のスペックになります。

 

CPU:Intel Core i7
メモリ:8GB以上

 

料金も結構しますが、それだけの処理速度があります。単純に安く買うならアマゾンの方が安く済みますが、保障期間があるという面で、近くの家電量販店で「3〜5年保障」をつけてもらった買った方がよいと思います。その際、スタッフの人にも「スペックが高くて壊れにくいパソコンはどこですか?」というように、しっかり相談しておきましょう。

ネットショップ開業の手順

 

ここからネットショップの開業方法について具体的な手順をお伝えします。
まず、以下の項目に注目して下さい。

 

・商品選定
・仕入れ先ルート
・古物商許可証
・ドメイン
・サーバ
・ショッピングカート
・配送会社
・決済
・サイト作り
・集客

 

これらがネットショップ開業にあたって知っておきたい事項です。
それでは、その順番と大きな流れについて説明します。

 

 

 

ネットショップ開業にあたっての手順と大きな流れ

 

 

 

商品選定

自分が取り扱いたい商品を選ぶか、売れるものを選ぶのかで商品が大きく異なってくるかと思います。どんなものにも「流行り廃り」があります。

 

もし稼ぐためにネットショップを開業するなら「しっかりニーズがある物で、まだ認知されたばかりの商品」を選ぶのがオススメです。

 

そのあたりは楽天やアマゾン、ヤフーショッピングなどでピックアップされている商品、注目度が高いをチェックするとよいです。

 

仕入れ先ルート

売りたい商品が卸業者から仕入れできなければ意味がありません。今では卸業者もインターネットで展開しているので、業者は比較的見つけやすいかと思います。そのため、このAと@は逆の順番から始めてもよいです。

 

必要に応じて古物商許可証の取得

リサイクル商品、そのほか中古商品を取り扱い場合は「古物商許可証」が必要となります。インターネット上から古物商許可申請について調べると詳しく解説されたサイトがあるので、そちらを参考にされて下さい。

 

ドメイン取得

○○○.com、○○○.netなどをドメインと言います。家でいうところの、住所です。

 

サーバ取得

こちらは家でいうところの、建物にあたります。家に住むには住所と建物(一戸建て、アパート、マンション)が必要になりますが、ネットショップのサイトを持つのもこれと一緒で、ドメインとサーバは最低限必須となります。ドメイン取得に関しては、ドメインの登録・販売を行う会社で取得します。多くの会社がドメイン取得と同時にサーバも取得が可能となっています。具体的な取得方法・管理については、ドメインを取り扱う会社にて詳細確認ができます。

 

ショッピングカート導入

ドメインとサーバがあればネットショップのサイトを作成する事も可能です。ですが、ほとんどのネットショップオーナーは1からサイト作成を作り、決済システム、メールシステム等を構築する事が困難なため、ショッピングカートと呼ばれるものを利用します。ショッピングカートはオンラインショップに必要な機能を揃えているシステムで、システム利用料を支払うことで利用が可能です。

 

ショッピングカートを利用すると、おおよそ以下のような機能が使えます。

 

・サイトが比較的簡単に作成できる(パソコン、携帯、スマートフォン全てに対応している)
・決済システム(クレジットカード、コンビニ)が簡単に導入できる
・アクセス解析が入っていて、どんなキーワードから検索されているかが分かる
・集客に役立つシステムが利用できる(独自ショッピングモール、フェイスブックやツイッターなど)※ショッピングカート会社によって利用できない場合があります
・売上げアップに関する情報が得られやすい

 

配送会社を決めるためのサイト作り

ショッピングカート会社への申し込みが済んだら、次は配送会社を決めるために、ある程度のサイト作りを行います。
主に商品ページ(商品登録)、特定商取引のページを作成することで申請が可能となります。
ショッピングカートによっては、配送会社も同時に決定できるサービスがあったりするので、この辺りはご自身でよく確認されて下さい。

 

決済システムの導入

代引きを利用する場合、配送業者との契約が必要になります(ヤマト運輸がオススメで、ヤマト以外は評判が思わしくないのであまりオススメはできない)。
こちらもショッピングカート会社の申請と一緒に申し込みが可能なのでご確認を。

 

サイト完成

配送会社、決済システムが決まったら、ユーザがいつ訪問してもいいようにサイトを作りこみます。
看板画像、バナー、商品カテゴリ作成、商品登録、ピックアップ商品、店舗独自のサービスやイベントなど、より魅力的なサイトに仕上がるように調整します。同じ商品を取り扱っている他のネットショップを参考にして、差別化を図るのもオススメです。

 

集客

基本的にはブログ、フェイスブック、ツイッター、ランキングサイト、そのほか広告掲載を行って集客を図ります。
ネットショップの開業まででも大変な作業ですが、開業後も大変な作業となります。

 

自分のネットショップの特性をよく把握して、例え他のネットショップで同じ商品があっても、差別化されたようなサービス(料金面、梱包、対応など)を心がければ必ずある程度売ることはできるはずです。

 

ネットショップで必要になる経費・料金など

販売商品の仕入れ 商品の選定によってこの経費は大きく異なります。当然のことですが、単価が低ければ安くすみ、単価が高ければ高くなります。
ショッピングカート利用料 こちらもショッピングカート会社によって大きく利用料は異なります。無料のところもありますが、無料のショッピングカートは登録できる商品が少ない、顧客登録数が少なかったりと、機能に限りがあります。

もし本格的にネットショップを展開したいのなら、それなりの利用料を覚悟しましょう。

どの程度の商品数でどの程度売れる見込みがあるかにもよりますが、おおよそ5,000〜20,000円程度がショッピングカートの基本料金となります。
決済システム ショッピングカートには決済システムも利用できる場合がほとんどです。ユーザがクレジットカードで購入した場合は、1件あたり最低でも2.65%〜5%ほどの手数料が発生します。

そのほか決済システム利用料や1件あたりのデータ処理料、キャンセルが発生した場合にはキャンセル処理料なども発生します。

この辺りはショッピングカート会社によって若干異なるので要確認です。
ドメイン ドメイン会社にて購入する場合は、キャンペーン時で1ドメインあたり400円前後から販売していて、通常でも920円程度です。

しっかりしたショッピングカート会社はドメインとサーバの取得・管理費用が無料だったりします。
サーバ 数百円から1,500円程度がサーバ料金の目安となります。
配送 こちらは配送会社と商品によって大きく異なります。1件あたりの発送で計上する場合や、重さで計上したりします。

オススメはヤマト運輸で、ヤマトの場合は2kgまでは比較的安い料金で発送が可能です(発送物にもよります)。

ある程度売れるようになって、発送数が一定の数字以上見込めるようになると、さらに安い料金で契約することも可能です。
梱包 商品によって梱包する料金が異なります。あとどれくらい梱包に力を入れるかにもよります。

商品だけで差別化を図るのは難しいので、梱包でサンクスハガキなどを入れ込んだり、色んな差別化を図ることが可能です。
その他 外注をどこまでするかによって経費は大きく異なります。資金があるなら始めから外注をする事をおすすめします。

そのほか、他サイトで広告をする際には広告料金が発生します。

ネットショップではどのくらいの収入を稼ぐことができるか?

私が夫婦で子供服を販売した際は、1年半ほどで月商100万円ほどになり、最高月商は200万円ほどでした。

 

知り合いの少し大きく展開していた子供服屋さんは最高月商500万円ほどで、他の知り合いのベリーダンスのネットショップは平均月商400万円ほどです。

 

私が運営していた子供服のネットショップは、仕入れや配送料、梱包料などを含めて純利益率としては35%程度なので、月商がそのまま収入にはなりません。そして、売れないシーズンでは月商で50万ほどでした。
そのような厳しい月は、仕入れ分を削って生活費に回していました。

 

それで何とか食いつなぐ事ができましたが、決してラクな仕事ではなく、かなりの労力を費やしていました。

 

新商品の登録、問い合わせ対応、クレーム対応、メールマガジンの配信など、夫婦で分担はしていましたが、問い合わせ対応のために11〜15時には自宅で仕事をしながら電話の待機をしなければいけないストレスがありました。ほかのネットショップと比べて電話対応時間はかなり短めでしたが、それでも大変です。電話がクレームだったら尚更です。ひたすら謝り、場合によっては配送料を無料にしたり、値引きの判断をしなければいけません。

 

細かな判断、特に利益に関わる部分だけは、外注に任せることはできません。
その都度その都度、判断を下さなければいけませんでした。

ネットショップに対する個人的感想と向いている人

ネットショップに対する「個人的感想」

ネットショップは約3年運営しましたが、率直な感想としては
「かなり労力がいる。またやるかと言われればやらない」
といったところです。

 

仕入れ、検品、在庫管理、発送まで一貫して行ってきたからかもしれませんが、もしかしたら多くを外注化できればもっとラクだったかもしれません。しかし毎月そこまでの余裕がありませんでした。資金があり、なおかつ売れ続ける商品だったらほとんどを外注して回せたかもしれません。

私が考える「ネットショップ運営に向いている人」

 

これらの経験からネットショップ運営に向いている人は

 

手間と資金を惜しまない人
自分の扱う商品が好きで、もっと多くの人に売りたいと考えている人

 

だと感じています。

ネットショップ運営を考えている人にオススメの本

ネットショップ初心者におすすめ

まずネットショップの全体像を知りたい、小規模でもいいから開業してみたいという人におすすめの本です。

 

開店から運営までの情報、他のネットショップとちょっとした差別化が図れるヒントが盛り込まれています。


 

 

 

ネットショップに対して理解を深めたい人向け

マンガでネットショップ開業と運営までの一連の流れが紹介されています。ストーリーと図解で知りたい人におすすめの本です。

 

マンガではあるけど、少しネットショップに対する理解が必要なので、上記で紹介した本と合わせて読むと、相互で理解が深まるかと思います。

 


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